WEB予約
03-5981-8521
お問い合わせ

病状・症状

溶連菌感染症

    溶連菌感染症とは?

    「溶連菌感染症」は、主にA群β溶血性連鎖球菌という細菌によって起こるのどの感染症です。特に幼児から学童期にかけて多く見られます。抗生物質でしっかり治療すれば回復しますが、放置すると腎炎やリウマチ熱などの合併症の可能性もあります。

    主な症状

    • のどの強い痛み
    • 発熱(38〜39℃)
    • 首のリンパの腫れ
    • 全身の赤い発疹(猩紅熱)
    • 舌の赤み(イチゴ舌)
    • 吐き気、腹痛、頭痛などを伴うことも

    ※風邪とは異なり、咳や鼻水が目立たないのが特徴です。

    原因と感染経路

    原因菌

    A群β溶血性連鎖球菌(GAS)

    感染経路

    • 飛沫感染(咳・くしゃみ)
    • 接触感染(手指やおもちゃなど)

    ※感染力が強く、兄弟や園・学校内で集団感染することもあります。

    診断と検査

    • のどの所見(赤み・白苔など)を確認
    • 必要に応じて、迅速溶連菌検査を実施(綿棒でのどをこすって検出)

    治療法

    • 抗生剤(ペニシリン系やセフェム系)を10日間しっかり服用
    • 解熱剤や鎮痛剤で症状を和らげる
    • 水分や栄養を補いながら安静に

    ※処方された抗生剤は、症状が軽くなっても自己判断で中止せず、最後まで飲み切ることが大切です。

    自宅でのケア

    • のどの痛みが強い場合は、冷たい飲み物やプリン・ゼリーなどを
    • 安静にして睡眠を十分にとる
    • コップやタオルの共用を避け、家族間でも感染対策を

    登園・登校の目安は?

    登園・登校してよいとされる状態

    • 抗生剤内服後、24時間以上経過
    • 発熱・のどの痛みなどの症状が改善してきた
    • 全身状態が良好である

    ※登園許可証が必要な場合は、当院で発行可能です。

    当院での対応

    当院では、症状に応じて迅速検査を行い、正確に診断します。抗生剤の処方や服薬指導、登園許可証の発行も対応可能です。
    兄弟間・クラス内感染が疑われる場合などもお気軽にご相談ください。

    よくある質問(Q&A)

    Q.溶連菌はうがいで予防できますか?

    A.完全な予防は難しいですが、手洗い・うがい・マスクの着用は有効です。

    Q.抗生剤を途中でやめるとどうなりますか?

    A.症状が再発するだけでなく、急性腎炎やリウマチ熱などの合併症リスクが高まります。

    Q.家族にうつる確率は高いですか?

    A.接触が多い家庭内では感染しやすいため、タオルや箸の共用を避け、感染対策を徹底しましょう。

    関連記事